岡崎と石彫刻品
今日は朝から岡崎へ出発しました。目的地は彫刻を専門とする石屋さんの所です。
以前よりお付き合いさせて頂いている方に彫刻品を作って頂いておりましたので、取りに伺いました。
僕たち墓石屋も、彫刻屋さんも同じ「石屋」ですが、仕事の内容は全く違います。
当店では加工もしますが、それは電動工具を用いたり、サンドブラストと呼ばれる文字彫刻専門の機械を利用して加工をします。
彫刻屋さんの場合は、電動工具も用いますが、ノミやセットウを用いて、石をたたいて加工をします。昔ながらの石屋さんのイメージに近いです。
そんな彫刻屋さんは、親子で石屋を運営されています。今日は祖母と一緒に伺いましたが、うちの祖母と彫刻屋さんの親さんとで話に花が咲き、色々なことをお話しさせて頂きました。
僕に対しても、たくさんの貴重なアドバイスをありがとうございます。
完成した作品を楽しみに行ったのですが、彫刻屋さんとの話している時間が1番長かったのではないでしょうか。写真もすっかり撮り忘れてしまいました。笑
祖母は自分からはあまり出かけることがないので、良いリフレッシュになったのでは無いかと思います。お忙しい中、お時間頂きましてありがとうございました。
次にお邪魔した彫刻屋さんでは、写真を撮らせて頂きました。仏前燈籠を作っている最中とのことです。
燈籠は、中国で作られたものが安価に手に入るようになり、近年建てられる燈籠のほとんどが中国製品です。どうしても、安くなってしまいます。
中国製品でも、きれいに作ってあるように見えますが、やはり本物の仕事とは雲泥の差だと思います。
しかしその中でも、お金がかかっても良いから最高の仕事をしてほしいと思われる方が、こちらの彫刻屋さんに注文して下さるそうです。
燈籠に関するこだわりや、太陽と月の向き、その他豆知識など、とても勉強になりました。いつも色々な事を教えて下さりありがとうございます。
こちらは、製作途中の燈籠の一部です。飾りではなく、滑らかなカーブをしている面は、左上半分と右下半分とで表面の仕上がり具合が違っています。写真では分かりにくく肉眼で見ると、よく分かります。
こちらは、火袋と呼ばれる部品です。まだほとんど彫刻されておらず、これからやるところとおっしゃっていました。写真には写っていませんが、注文された方のオリジナルな部分が盛り込まれていて、とても良いなと感じました。
良い仕事に触れると、とても良い気持ちになります。
今日は雨降りという事もあって、思いきって岡崎へ伺いました。皆さんから元気を頂いたので、明日からも頑張ります。