お墓への納骨方法!「骨壺」「納骨袋」「直に撒く」どれが正しいの?
お墓の納骨方法に、いくつかタイプがあるのをご存知でしょうか?
納骨とは、遺骨をお墓などに埋葬することです。
納骨方法は、地域によっても異なり、宗教や宗旨・宗派によっても違います。また、どのタイプが正しいのか決まっていません。
今回は、お墓の納骨方法の「骨壺」「納骨袋」「直に撒く」の3タイプについて解説します。
あなたにふさわしい納骨方法が見つかる参考になりますよう、ぜひ最後までご覧ください。
納骨とは?
納骨とは、火葬された遺骨を骨壺に納め、お墓や納骨堂に安置することです。
いつ納骨をするのか時期については、法律などの指定はありません。
納骨が選ばれやすい時期は、故人の四十九日です。それは、すでにお墓がある場合で、忌明けの法要と言われています。
お墓を持っていない場合は、一周忌に行われることが多く、納骨するかどうかは遺骨を保管している人の自由です。
中には、家で遺骨を供養したり、分骨して手元に置いたりする人もいます。
納骨の歴史
納骨は、日本では一部の地域をのぞいて土葬が主流でした。奈良時代に仏教が伝わり、火葬が登場しますが、一部の富裕層のみです。
明治時代以降に、土葬から火葬へと移行し、その後全国的に火葬場が普及して、納骨が一般的なものになりました。
納骨方法3つの方法
納骨方法には次の3つのタイプがあります。それぞれについて解説します。
骨壺
全国的に一番多く、骨壺にそのまま遺骨を納める方法です。
骨壺は遺骨が入れやすく、カロートと呼ばれる納骨室に安置しやすいので良く使われます。
納骨袋
骨壺に入っているお骨を綿の布で作った納骨袋に移し替えて、納める方法です。
おもに、関西を中心とする近畿地方で行なわれています。大地の自然に還すという考えです。
直に撒く
遺骨を、お墓の中に直に撒いて納める方法です。お骨を自然に戻すことを目的としています。
どの納骨方法でも、地域性や宗教の慣習で行なわれているので、どのタイプが正しいのかは決まっていません。
それよりも、亡くなられた本人はどのように納骨してほしかったのか、ご家族はどのように納骨したいのか、そのお気持ちが大切ではないでしょうか?
まとめ:安心して供養できる納骨に
納骨は、遺骨をお墓に納めるだけではなく、葬儀の仕上げとして故人の冥福をお祈りすることです。
また、遺族が故人の死を受け入れるためも一区切りとなる大切な儀式であり、大切なのはどのような気持ちで、納骨に望むのかではないでしょうか。
地域性や宗教観の長い慣習にとらわれない、今の時代に合った、安心して供養できる納骨方法の参考になれば幸いです。