【完全版】墓じまいの費用相場・手続きの流れ・トラブルを解説

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墓じまいとは、今あるお墓から遺骨を取り出し、お墓を解体して更地に戻すことです。

どのようにして墓じまいするのか、どれだけ費用がかかるのか悩んでいませんか?
また、墓じまいは故人の遺骨を取り出すことに抵抗感や不安があるのではないでしょうか?

今回は、墓じまいにかかる費用の相場や手続きの流れ、トラブルについて解説します。

大切なご先祖様のお墓だからこそ、正しく安心して墓じまいが進めますよう、最後までご覧ください。

墓じまいにかかる費用の相場

墓じまいは、お墓を撤去するのに、閉眼供養・古い墓石の解体・撤去・新しい納骨先の費用がかかり、平均すると、50万円~150万円が相場です。

かかる費用の明細は以下の通りです。

  • 閉眼供養で僧侶に支払うお布施:3万円~10万円
  • 古いお墓の解体・撤去:10万円~50万円
  • 新しい納骨先:数千円~150万円

新しい納骨先は、新しくお墓を立てる場合は、墓石代や初期費用・開眼供養など100万円〜かかりますが、手元供養でしたら数千円から可能です。

墓じまいの手続きの流れ

墓じまいをするために必要な流れは、以下の通りで進められます。

  1. 関係者に相談する
  2. 新しい供養先を決める
  3. 改葬の書類手続き
  4. 閉眼供養
  5. 遺骨を取り出す
  6. お墓の撤去
  7. 新しい供養先に納骨する

一番大切なのは、1.の関係者との相談で、関係者とは家族や親戚・今のお墓の管理者や寺院の僧侶です。

相談せずに墓じまいをすれば、大きなトラブルに発展し、スムーズに進まなくなる可能性があるので注意しましょう。

墓じまいによくあるトラブル

お墓や埋葬方法に関する考え方は人それぞれ異なります。
そのため、墓じまいは特にトラブルが発生しやすく、兄弟や親戚、寺院との間に起こります。

それぞれのトラブルは次の通りです。

兄弟・親族から文句を言われた

お墓の維持や管理は承継者に権限がありますが、勝手に墓じまいをすれば、兄弟や親族が墓参りできず、不満が出るでしょう。

墓じまいにかかる費用や取り出した遺骨の行き先についても、しっかり相談することが大切です。

寺院から高額な離檀料を請求された

寺院から墓じまいで高額な離檀料を請求されたというトラブルは、墓じまいの検討をお寺と相談しながら進めれば避けられるのではないしょうか。

今までお世話になった寺院に感謝を込めて、墓じまいの理由を正しく伝え理解してもらいましょう。

まとめ:墓じまいをするなら慎重に相談を

お墓は、故人やご先祖様を祀るだけでなく、お盆やお彼岸などにお参りし、家族のことを報告する場所でもあります。

お墓の承継者がいなければ、無縁仏になってしまう可能性もありますが、一度墓じまいを進めてしまうと、今までのお墓も墓標も残りません。

墓じまいは時間もお金もかかり、コミュニケーションが足りなければ、家族や親戚ともトラブルになりやすいでしょう。

事前にしっかり検討し、経験者や専門の人にアドバイスを受けながら、慎重に墓じまいが進められますように、参考になれば幸いです。

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