お墓の地震対策

地震対策の施工法はたくさんあります

お墓の地震対策工法は、10種類以上ある!

お墓の地震対策として、昔ながらの芯棒や地震対策用ボンドなど、施工法はたくさんあります。
震度7でも倒れません!実験装置で実験し、証明しています!
という商品も、当店が調べただけでも、約10種類あります。

東日本大震災で多くの墓石が倒壊

2011年3月に、東日本大震災が発生し、多くの墓石が倒壊しました。
耐震施工がされていたにも関わらず・・・です。
これはなぜでしょうか??

以下の写真では、地震対策用の芯棒を施工したお墓が倒壊しています。
IMG_1182

一方で倒壊しなかった墓石もあることを知り、どんな施工法が地震に強いのか、改めて地震対策について調査し直しました。世に出ている地震対策施工法をくまなく調べました。

東日本大震災で倒壊した墓石・倒れなかった墓石

倒壊した墓石

東日本大震災においては、多くの墓石が倒壊しました。
耐震施工された墓石も、倒壊しています。
shinsai01

倒れなかった墓石

一方で、1基たりとも倒れなかった墓石もあります。
それは免震施工「絆」が施工された墓石でした。
shinsai02

東日本大震災の写真を見る限りでは、免震施工「絆」が有効であったと考えています。
その理由は、大きく分けて以下2点です。

  • 「耐震」ではなく、「免震」であったこと
  • 経年変化の少ない材料であったこと

以下で、さらに詳しく述べます。

「耐震」と「免震」。地震対策の種類

現在、お墓の地震対策として、様々な方法が提案されています。
まず大きく分けて、耐震施工と免震施工の2種類があります。
   耐震施工:地震による揺れに耐える施工
   免震施工:地震による揺れのエネルギーを分散させる施工
   
地震対策のイメージとしては、「剛の耐震」と「柔の免震」といったところでしょうか。
当店は、両者ともに有用と考えていますが、特に「柔の免震」に着目しています。
 
では、「柔の免震」についてさらに詳しくご説明します。
免震施工法とは、一般的には免震材と呼ばれるゲル状のものや、柔軟性のあるボンドを用いることで、
振動のエネルギーをやわらげる効果を持たせます。
 
当店が用いるシリコン素材の免震材「絆」は、震度7の地震に耐えることが実験で確認されています。
なおかつ高い耐久性を持つため、お墓にぴったりと考えています。

IMG_0990

経年変化の少ないシリコン製。お墓の免震施工「絆」

「絆」とは

当店が用いる「絆」は、シリコン素材の免震材です。
免震材は、それを石と石の間に挟むことによって、地震の揺れをやわらげる役割を持ちます。
kizuna-02
免震材を用いた免震施工は耐震施工に比較し、地震をやわらげる効果が大きく、耐震施工に比較して効果的と考えています。

免震材に使われる材料は、大きく分けて以下の3つです。

  • ブチルゴム
  • ウレタン
  • シリコン

 
一般的なウレタン製の製品は水や熱、紫外線に弱く、屋外で溶ける恐れがあります。
ウレタンが溶けると、油ジミのような、しみが墓石につくことがあります。
(ウレタン製のものは種類が非常に多く、耐久性があるとうたっている商品もあります。)

一般的なブチルゴム製のものもウレタン製と同様です。油ジミが出ます。

シリコン製の「絆」は、ウレタン製の製品に比べて材料が高価であるものの、耐久性が良いため、屋外に設置される墓石にぴったりと考えています。

なにより「経年変化の少ない」こと!
お墓は何十年単位で考えるものですので、これが一番大事です。

墓石の振動実験

念のため、墓石の振動実験も載せておきます。
国土交通省所管施設での墓石の振動実験の様子です。
免震施工「絆」の有無による差を比較しています。
本実験は、「文化広場」様を中心として実施されました。
 
本施設は3次元加速装置を用いており、横揺れだけでなく縦揺れも発生することができます。本実験により免震施工「絆」の有る場合は、震度7の揺れにも耐えうることが証明されました。

免震無体策の墓石

地震対策無しの墓石

免震体策「絆」有りの墓石

免震墓石

墓石の免震材「絆」の耐久性実験

シリコン製の「絆」が、ウレタン製の製品に比べ、耐久性の点で優れている結果を示します。
本実験は、「文化広場」様を中心として実施されました。
 
本実験により「絆」は、熱や紫外線、水に強く屋外での耐久性を持つことが証明されました。
一方で、ウレタン製の製品は、耐久性が小さいと考えます。

taikyusei

日本で起きた地震

参考までに、下表に2000年以降に日本で発生した地震のうち、 震度6弱以上が観測された地震をまとめました。
日本では、毎年のように大規模な地震が発生しています。
 
何年も前から、東海大地震が発生すると言われています。
そのため、早めの対策をお薦めいたします。
 
過去に、地震で倒壊したお墓が、隣のお墓を傷つけたことで、訴訟となったことがあるようです。

名称または発生場所最大震度
200010鳥取県西部地震6強
20013芸予地震6弱
20037宮城県北部地震6強
9十勝沖地震6強
200410新潟県中越地震7
20053福岡県西方沖地震6弱
20064伊豆半島東方沖地震6弱
20073能登半島地震6強
7新潟県中越沖地震6強
20086岩手・宮城内陸地震6強
20098駿河湾の地震6弱
20113東日本大震災7
20134淡路島付近の地震6弱