お墓の種類
石安にて取り扱っているお墓の一例です。
お墓の形には,それぞれの意味・用途があります。
こちらで簡潔にご説明いたします。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
主に,亡くなって100年以上経つご先祖様,または12代前のご先祖様をお奉りする仏塔です。
中段の円状に形成されている箇所を月輪と呼びます。
月輪には四方仏を刻みます。
東を「阿閦如来(あしゅくにょらい)」,
南を「宝生如来(ほうしょうにょらい)」,
西を「阿弥陀如来(あみだにょらい)」,
北を「不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)」
とし,梵字(ぼんじ)であらわします。
梵字とは,古代インドで用いられた,サンスクリット語をあらわすための文字です。
五輪塔(ごりんとう)
主に,亡くなって50年以上経つご先祖様,または6代前のご先祖様をお奉りする仏塔です。
五輪塔は,大日経(真言宗の常用経典)にて説いている五つの存在要素「空 風 火 水 地」をあらわしたものです。
五輪塔の「塔」は,仏塔を意味しています。
仏塔は,古代インドの公用語であるサンスクリット語でストゥーパと呼ばれており,
「お墓」という意味を持っています。
大名墓(だいみょうはか)
その名の通り,大名のために作られたお墓です。一般的な和型石碑に,蓮台と笠が加えられたものです。
笠には,伝統的な日本家屋のような,豪華な装飾が施されております。
石安で展示している大名墓は,約3mの高さがあり,圧倒的な存在感を持っています。
和型 石碑(わがた せきひ)
仏教様式で,最も一般的な形状のお墓です。
地域によって多少の違いはあるものの,少なくとも3つの石から構成されます。
正面には,仏の名前を意味する「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」を刻む場合や,梵字などの仏種子,戒名を刻む場合があります。
仏教の教えによると,仏教徒の方が亡くなった場合には,和型石碑に戒名を刻み,お骨を納め供養を続けることで,亡くなった方は仏と浄化することができます。
地蔵尊(じぞうそん)
水子や子供をお奉りするためのお墓です。
地蔵尊は,お墓の入り口に向かって建てます。
お地蔵様の背面には長方形の石(竿石)を設け,竿石の側面に,戒名を刻みます。
親のお墓はその子供が建て,お世話をします。
そして子供が追善供養を行うことで,仏と浄化します。
しかし幼くして亡くなってしまった方には,子供がいません。つまり,お世話をする人がいないのです。そのため,幼くして亡くなった子供の追善供養の代わりに,仏様を迎える意味で,菩薩であるお地蔵様を建立します。
洋型 石碑(ようがた せきひ)
洋式のお墓です。洋墓とも言います。
石安では,仏教や神道を信仰していないお客様に,お薦めしております。
滑らかな曲線で構成され,和型のお墓に比べ,高さが低いため,安定感があります。
石種については,みかげ石だけでなく,大理石でつくることも形できます。状も多くの種類があり,自由にお選び頂けます。オリジナルのデザインを生かすことも可能です。