お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|①概要
お墓の価格(値段・費用)について
お墓を建てるにあたり、立地条件や石の品質、お墓の価格や工事の内容など様々な要素を考える必要があります。
その中でも、お墓の価格は非常に重要なポイントだと思います。お墓は決して安い買い物ではないと思いますので、しっかりと検討し納得して建てて頂くのが理想と考えています。
当店のお客様からは、お墓の価格や相場について、以下のようなお悩みや疑問を多く頂きます。
- お墓の価格は分かりにくい
- チラシの値段だと思って石材店へ見に行ったけど、実際は違った
- 価格以外の違いについても知りたい
- お墓の価格や相場はどれくらい?
- お墓の値段を色々調べてみたけど、注意書きが多すぎてよく分からない
お墓の価格が分かりにくい理由は、石材の価格が不透明であることや、工事の内容が不透明であることが大きな要因だと思います。
少しでもお墓の価格についての疑問を解消できるよう、お墓の価格についてご説明させて頂きます。
◆◆◆お墓の価格についての参考となる投稿は、こちらからどうぞ◆◆◆
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|②墓地の永代使用料】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|③石材の価格(前編)】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|④石材の価格(後編)】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|⑤工事の価格】
お墓を建てるのに必要な費用の相場は?
お墓を建てるには、墓石と墓地が必要です。
全国平均の価格は、以下の通りです。(鎌倉新書様のアンケート調査を参照)
全国平均価格 | |
---|---|
墓石 | 約135万円 |
墓地 | 約77万円 |
ただし、東京などの都市圏は地価が高く墓地代が数百万することがあります。そのため全国平均の価格が引き上げられています。
岐阜県大垣市では墓地代として、10~60万円くらいが相場だと思います。大垣市営の墓地では、20万円前後の区画が多いです。
なお、墓地は土地を買うのではなく、土地を永久に使用する権利を購入することになります。
つまり土地を所有するわけではなく、土地を借りることになりますので、管理費が必要です。
墓地の選び方について詳しく知りたい方は、【墓地(墓場、墓所)の選び方。墓地を決めるまでの7ステップ】をご覧ください。
なぜインターネットには、あまり価格が書かれてないのか?
お墓の値段が、なかなか書いてない・・・
このように感じた事がある方はいらっしゃいませんか?
「お墓の値段をインターネットで調べようと思っても、あまり書いてなくて、なかなか調べられない。」という声をよく伺います。なぜでしょうか?
その理由の1つとして墓石は、車などとは違って、墓石そのものの値段だけでなく、設置するための工事費が必要だからです。
工事の価格は、墓地によって様々です。近くにトラックを停めることができ、クレーンの届く場所もあれば、山の上にある墓地などがあり費用が違います。
そのためお客様の墓地を見てからでないと、正確に計算できない事があります。
地盤が弱い時には、以下のように基礎工事として杭を打つ事もあります。
中には工事費込みでの価格を記載されているホームページもありますが、墓地を見てから追加料金が発生する場合があります。
現地を見ないと分からない事があるので、価格が記載されていても、料金に含まれるものと含まれないものの注意書きがあると思います。
他には墓石そのものを比較する場合でも、同じ「8寸和型墓石」であっても、石材店によって形や大きさが少しずつ違います。そのため同じものを同じように比較するのが難しいです。
さらに、形も大きさも同じ「8寸和型墓石」を作る場合でも、納骨室などの外からは見えない所の構造や、地震対策の方法がお店によって違います。
以上の理由から、お墓の価格は比較がしにくく、インターネット上に書いてある場合が少ないです。
チラシを見てお店へ行ったのに金額が違う?
よくあるチラシの価格表示として「8寸3段墓石 98万円」などと書いてあることがあります。
この金額には、含まれている費用と含まれていない費用があり、お店によってそれぞれです。
チラシを見る際に注意して見た方が良い金額を以下にまとめます。
- 工事費
- 字彫加工費
- ステンレス等の金物
- 地震対策施工
- 納骨時の出張費
- 仕上げ玉砂利
- 納骨室
また外柵が必要な方は、外柵費が別途掛かります。外柵費は墓地の寸法が分からないと金額が出せませんので、チラシに書いてあることはほとんど無いと思います。
外柵まで書いてあったとしても、寸法が指定されていると思います。
このような事情があって、チラシの金額と実際の金額は異なることが多いです。
同じ形の墓石なのに、なぜ価格がこんなに違うのだろう?
それは、石そのものの価格、原石価格が異なるからです。
同じ形、同じ構造であったとしても中国産の安価なみかげ石と、国産の最高級御影石とでは、20~30倍も価格が異なります。
高級な理由は、採った石のうち製品に使える部分がごくわずかであったり、人気があるためです。
最も高い石について興味のある方は【庵治石の価格や特徴。世界一高価な最高級墓石材について】をご覧ください。
同じ金額で買える石の量は、これほど違います。
価格の高い方が石の性質は優れているのか?
お墓の価格と石の性質は、特に関係がありません。
石の性質として代表的な物性値は以下の3つです。
- 吸水率・・・水の吸いやすさ。石の風化具合に影響する
- 硬さ・・・加工難易度や、磨きの具合に影響する
- 密度・・・質量、重さに影響する
上記の物性値と、石の価格には特に関係がありません。
石によって価格が大きく異なる理由は、希少価値と採石コストの差です。
欲しい人が多く石の採れる量が少ないほど価格は上がります。
また国産石材は、外国に比べ規模が小さく、石を採るコストが高いです。
つまり中国などの大きな山から採れる石は安く、日本でごくわずかしか採れない石はどうしても価格が高くなってしまいます。
ただ、安いからといって、石の性質が悪い訳ではありません。
反対に高いからといって、石の性質が良い訳ではありません。
同じ名前の石なのに、価格が違う?
同じ石でも、価格が違います。
なぜなら、石には”等級”があるためです。
例えば当店で取り扱っている日本の銘石「大島石」は、見た目が良いことや特性が良いことから非常に人気があります。
「大島石」には、いくつもの等級があり最高級材と安価な石で2倍くらいの差があります。
我々石屋のように普段から石を見ていれば違いは分かりますが、そうでない方には見分けが難しいと思います。
なぜ等級が異なるか、ご説明します。
山から原石が採れる場合、採掘する場所によって、以下4点が違います。
- 石の目の細かさ
- 石の色
- 独特な模様
- キズやむらの具合
上記の点の良し悪しにより、”等級”が異なります。
例えば下図のような山を仮定すると、採掘の場所によって最高級の石が採れたり、低級の石が採れたりします。
等級が高いほど原石を厳選するため、採掘した原石のうち5%しか製品にならない場合があります。
つまり”等級”の高い石は、限られた場所でしか採ることができず、無駄になる部分が多いため費用が掛かりますが、厳選された高品質な石です。
だから”等級”によって価格が倍ほど違います。
当店では、”等級”の違いを明確にお伝えします。
お店には実際に等級の違う石をご用意しておりますので、見たい場合にはお気軽にお伝え下さい。
またお客様に安心して頂けるよう、お墓の品質保証をしています。
お墓の品質保証についてはこちら
お墓の価格構成
お墓の価格は、大きく2つに分類されます。
- 石材費・・・石材に掛かる費用
- 工事費・・・基礎工事や外柵設置工事、墓石設置工事の費用
1.石材費
石材の費用は、以下3点に掛かる費用のことです。
- 墓石本体
- 外柵
- 付属品(墓誌や燈籠など)
このうち墓石本体や付属品については墓地に関係なく価格は固定です。
一方で外柵については墓地寸法によって価格が変わります。墓地が大きいほど石材の量が多いためです。
墓誌について詳しく知りたい方は【墓標が欲しい方へ。墓標(墓碑・墓誌)の価格や用途について】をご覧ください。
石材費を決めるポイントは以下の5点です。
- 石材の量・・・お墓に使う石の量が多いほど高く、少ないほど安い
- 石材の種類・・・希少な石材ほど高く、たくさん採れる石は安い
- 加工の形状・・・複雑な形状ほど高く、簡単な形状ほど安い
- 加工の場所・・・日本国内加工は高く、中国加工は安い
- 仕入れルート・・・中国の工場から直接仕入れた方が安い場合が多い
この中でも特に石の量と石の種類は価格に大きな影響があります。
当店では、お客様が数種類の石を比較検討できるよう、お見積もりの際に複数の石材をご提案させて頂きます。
数多くの種類から、ご要望を伺いながらオススメの石材を絞り込んで行きます。
2.工事費
工事費とは、以下に掛かる費用のことです。
- 基礎工事費
- 外柵工事費
- 墓石工事費
- 解体工事費(リフォームや引越しの場合)
工事費は、墓地の場所や墓地寸法によって価格が変わります。
墓地の場所が山の上にある場合や、道が狭く石材用の特殊機械が進入できない墓地では、どうしても工事に手間と費用が掛かってしまいます。
お墓によって手間や工事に必要な人数、必要な重機が変わりますので、工事費については必ず現場を見てからお見積もりさせて頂いております。
これをふまえ工事費を決めるポイントをまとめます。
- 墓地の場所・・・平地か丘陵地か。重機は入るか
- 墓地の広さ・・・墓地がコンパクトであるほど安価
- 墓石の構造・・・処分する石の量が少ないほど安価
- 地盤の強さ・・・杭打ち、地盤改良などが無いほど安価
- 工事・地震対策の方法・・・お墓の強度、地震に対する安定度に関与
お見積もりの際には、現場を見せていただいてから、何にどれほど費用が掛かるのかきちんと計算し、ご説明させていただきます。
お墓の価格の一例
例えば、以下のようなお墓を当店で建てるときの価格例をご紹介します。
以下のようなお墓を建てることとします。墓地の区画は1m×1.2mの大きさです。
こちらが価格の一覧です。石碑本体には、品質が良く人気のあるインド産カラハリと仮定します。
項目 | 品目 | 価格の目安 |
---|---|---|
石材費 | 石碑(8寸和型インド産 カラハリ) | 60万円 |
外柵(中国産) | 7万5千円 | |
工事費 | 外柵基礎工事 | 6万円 |
外柵設置工事 | 4万5千円 | |
基礎1枚石 納骨室工事 | 4万円 | |
石碑建立工事 | 6万円 | |
その他 | 地震対策費 ・免震施工「絆」 ・ステンレス金具 | 3万円 |
ステンレス金物一式 ・花立 ・線香ロウソク立て | 8千円 | |
防草土・那智石施工費 | 5千円 | |
消費税(8%) | 7万3840円 | |
合計 | 99万6840円 |
墓地の場所や墓地区画の大きさによってまちまちですが、石安ではおおよそこれくらいの価格です。(材料の価格変動等により、価格の変わることがあります)
もちろん、中国産の石を使えばもっと安価に作れますし、日本の石を使って日本加工のお墓を建てようとすると高価になります。
例えば1番安い中国産のG623やG603等を墓石本体に使えば、総額60万円程度です。最高級の庵治石を使えば、総額で400万円程度です。
結局どれくらい掛かるのか?
石安では、8寸和型の墓石では、工事費込みで35万円~400万円の商品を取り扱っております。墓石の形や大きさ、付属品が変わると金額は変動します。実際に当店で新規建立される方では60万円~300万円くらいの方が多いです。
お見積もりに関しまして、石安では原則として現地調査後にお見積もりさせて頂いております。
上述した通り、山の上にあるお墓と平地にあるお墓とで工事の手間が違い、費用に差が出るためです。
また周りのお墓の様子や環境によって、オススメできる石材が変わるため、なるべく現地を見てからお見積もり・ご提案させて頂きたいと考えています。
お墓を選ぶ際は、現物を見た方が良い
石材については、ぜひ現物を見て頂きたいです。
お墓について何も分からなかった方が、店内には常時展示している約50基の墓石を見て、お墓の構造や石材について知ることでお墓の知識をつけていただけます。
特にご希望の無かった方でも、お話させていくうちに段々と希望のお墓が見えてきます。だから、現物を見て頂きたいと強く思います。
お時間を頂き、現場へご一緒できれば、水の吸いやすさや風化の具合を現地でご説明させて頂けます。
こうして実物を見ることで、知識が増え、より納得してお墓を選ぶことができます。
墓地のご紹介について
墓地については、西濃地区に当店でご紹介できる墓地があります。
金額は1m2あたり10~50万円前後で、大垣市営墓地より安価な場所があります。
お気軽にご相談ください。
石材店によって違うのは価格だけ??
石材店によって、価格だけでなく地震対策の方法や工事の内容、彫刻される文字などが違います。
同じ石材を使ったお墓であれば外観は同じでも、石材店によって中身の品質が異なります。
詳しくは【石材店の選び方】をご覧ください。
さいごに
最後までお読み頂きありがとうございました。
お墓は、ご先祖様を大事に想う気持ちや安心したいという気持ちがきっかけとなり、ご建立されるものだと思います。
よく、お墓は気持ちの分だけお金を掛けなさいということを聞きますが、何より故人ために供養したいという心が一番大事だと思います。
安価であっても、きちんとお墓参りして、きれいに掃除されているお墓は立派なお墓だと思います。
お墓は安価なものから高価なものまで色々ありますので、その中でお客様にとってぴったりのお墓が見つかれば幸いです。
◆◆◆お墓の価格についての参考となる投稿は、こちらからどうぞ◆◆◆
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|②墓地の永代使用料】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|③石材の価格(前編)】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|④石材の価格(後編)】
【お墓の価格(値段・費用)の仕組みと相場|⑤工事の価格】
はじめまして詳細なホームページに拝読させて頂きました。
地元の者なんですが、教えて頂きたい事があります。
墓を立て直す場合ですが、 古い墓に彫ってある戒名や名前はそのまま入れた方がいいので
はじめまして、墓石に入れる戒名の事で教えていただきたいと思います。
今のお墓が随分古く先祖代々が入っていますが、
全ての名前や戒名を新しくした墓石に入れるべきですか?
祖父や親の兄弟は仏壇にも戒名があり分かるのですが、その前の人達は随分前の仏様になり墓でしかわかりません。
新しい仏様は祖父祖母親の兄弟姉妹ですが、その辺りからでもいいのでしょうか?
両親や私も墓に入りますが、名前は入れておくものですか?
入れる 場合は嫁に行った兄弟姉妹の名前はどうですか?
メールで失礼ですがお時間が有る時にご返信頂けるとありがたいです。
小島様へ
はじめまして、石安の高木と申します。
この度は当店ホームページをご覧頂きありがとうございます。
お墓建て替えの際の戒名やご存命の方のお名前の彫刻について、ご質問頂きありがとうございます。
コメント頂いた際にご入力頂いたメールアドレスにご連絡差し上げましたが、うまく届きませんでしたのでこちらにご回答させて頂きます。
①戒名について
当店周辺のお寺様方から教えて頂いている方法では、3通りの彫刻の方法があります。
1.すべての戒名を刻む。この場合は命日や俗名(生前の名前)、行年を彫らず、戒名そのもののみを彫刻する。
2.亡くなって50年以上経った方を「○○家先祖各菩提」等の書き方で1行にまとめ、50年経っていない方を全員彫刻する。50年経った方は供養が終わり、成仏できたとの考え方からです。
3.年数に関係なく、戒名を刻んでおきたい方を刻み、他の方を「○○家先祖各菩提」等の書き方でまとめる。もしくは「○○家先祖各菩提」等と刻む必要もない。(ただし真宗の場合のみです。真宗の場合、他の宗派と違い亡くなってすぐに成仏できるとの考えです)
真宗でない方は、1か2にされると良いと思います。
②ご存命の方の名前について
ご存命の方については、建立者として刻む場合と予め戒名を刻む場合とで意味が違ってきますので、それぞれご回答差し上げます。
・建立者として刻む場合
建立者として刻む場合は、特に決まりまありません。
ご施主様含めご両親やご兄弟の方を刻まれる方もいらっしゃいます。
ただし、お墓の管理者(所有者)は法律上1人であることや、建立者として複数の名前が彫刻されていると、将来的に誰のお墓か分からなくなってしまう事などの事情があるため、建立者には各世代1名のみを彫刻されることをお勧めします。
例えば、お父様とご施主様のみ彫刻し、お母さまやご兄弟様は彫らない。
つまり今の管理者はお父様で、将来的にご施主様が継ぐという意味になります。
・予め戒名を刻む場合
ご存命の方が予め戒名を刻む場合があります。
多くの方は、亡くなってから戒名をつけて頂きますが、お寺様に依頼し、生前に戒名をつけて頂く場合があります。
そういった場合に、ご存命の方の戒名を刻むことがあります。
しかし、その場合でも命日や行年などは後から彫刻することになりますので、後から彫刻するという方が多いです。
予め戒名を頂いてない場合は、戒名を刻む箇所に彫刻することは、ほとんどありません。しかし特別なご希望がありましたら彫刻することも可能です。
以上、長文失礼いたしました。
至らない文ですみません。分からないことや疑問な事があれば、お気軽に御問合せください。
はじむめまして。
父が亡くなり、ほづみ霊園にて
土地は確保できていますが、
自分が実家を出ており、
墓石の話まで母と中々出来ていない状況です。
母も予算もなく、
どうしたら良いのか困っています。
正直何十万も出せる余裕がありません。
そんな時に、他社とは違い詳しくHPを作っている御社を見つけ連絡させていただいた次第です。
相談に乗っていただけると幸いです。
宇野様へ
HPをご覧いただき、コメントを下さりありがとうございます。
またほづみ霊園での工事につきまして、ご相談下さりありがとうございます。
詳細な内容につきまして、別途メールにてご回答させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
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